2002年12月17日 「見えない贈り物」
M君  ああ、いそがしい、いそがしい。ばたばたばた
ちち  おや、どーしたのさ、普段は、「タマちゃん」みたいに、ごろごろしてるのにさ。

M君  いえね、ことしわ、ぼくが、「サンタさんの助手」に、にんめいされたのです。
ちち   えっ、あの、もしかして、いい子か悪い子か調べる、某国の秘密警察みたいの?

M君  ち、ちがいます。ぼくのにんむは、ふだん、サンタさんから、ぷれぜんとがもらえ
    ないひとたちに、かんするものです。
ちち  ふーん、つまり、大人たちのこと?

M君  そうです。あと、イヌやネコ、おにわの、「き」や「はな」、それから、ポストなんかも、
    すべてのおとなが、たいしょうです。
ちち   で、それを調べて、どうするのさ?

M君  えーっとですね、「いいこのおとな」だったら、ぼくが、サンタさんからあずかっている
    ぷれぜんとを、くばってあげます。
ちち  わーい!・・・って、あのさ、そのプレゼントって、どこにあるの?

M君  あれ、みえませんか?ほら、ここに、いっぱい、おいてあるではないですか。
ちち   えっ、どこどこ?あのう、ぜんぜん、わかんないんですけど・・・

M君  あ、そうでした。えーっとですね、このぷれぜんとは、「いいこのおとな」にしかみえない
    まほうが、かけてあるのです。
ちち  えっ、そうなの?ホント?・・・ん、そーいえば、あ、あ、これね。なーんだ、いっぱいある
    じゃんか。わあ、素敵!

M君  なんだか、あやしいですね。じゃあ、ぼくわ、いそがしいので、これにて。ばたばたばた

さてさて、妙に張り切っているM君ですが、果たして、「サンタの助手」、無事に務まるでしょうか?

※ある朝、起きた時に、なんだか幸せな気分だったり、温かい気持ちがしたら、それが、「見えない
プレゼント」。きっと、夜中に「サンタの助手」がやってきて、枕元に置いていってくれたのです。

もし、M君が、皆さんの所にお邪魔したら、どーぞ、誉めてやってくださいね。ただし、プレゼントが
見えるかどうかは、保証の限りではありません。M.N

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